主要モジュールを網羅したカメラユニットDJI「Zenmuse H30」&「Zenmuse H30T」登場!

2024年5月、DJIの産業機部門であるDJI Enterpriseから、注目のカメラユニットが登場しました。今回紹介する「Zenmuse H30(以下、H30)」&「Zenmuse H30T(以下、H30T)」は、産業用ドローンのペイロードとして画期的な性能を有しており、今後の産業用ドローンの活躍に大きく寄与するカメラユニットと言えるのではないでしょうか?



DJI-H30-K1

DJI Zenmuse H30(DJI Care Enterprise Basic)

希望小売価格 ¥403,600(税込: ¥443,960)

販売価格 ¥403,600(税込: ¥443,960)

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①さらに進化した「Zenmuse H30」シリーズ

今回登場した「H30」と「H30T」ですが、その存在を一言で言えば全天候型であらゆるカメラをひとつのユニットに収めた高性能カメラユニット、と言えます。

「H30」には広角カメラ、ズームカメラ、レーザー距離計、NIR補助ライトの4つのモジュールが搭載されており、「H30T」ではこの4つにさらに赤外線サーマルカメラが追加され、合計で5つのモジュールで構成されています。コンパクトな筐体にこれだけの機能が収められているのは驚きですよね。

この「H30」シリーズは、DJI産業機のフラッグシップモデルである「Matrice350 RTK」および「Matrice300RTK」に対応しており、その多機能さでさまざまなミッションをこなしてくれます。

さて、この「H30シリーズ」の特徴としてまず挙げられるのが非常に遠い対象物までしっかりと視認できる点です。新たに搭載された高解像度の40MPズームカメラ(最大34倍の光学ズーム、400倍のデジタルズーム)は、遠く離れた場所からでも対象物を視認することができ、これによって点検や空撮などで対象物をより細部まで捉え、撮影することができます。DJIがこれまでドローンやカメラジンバルで培ってきたノウハウを凝縮した最新の映像ブレ補正アルゴリズムによって、望遠の揺れを軽減し、安定した映像でその後の点検や確認をおこなうことができます。

また、電子式ヘイズ除去機能が搭載されているのも見逃せません。これによりモヤがかかってしまっていたり、湿度が高い状況でもズームカメラの映像は非常にクリアになります。同時に搭載されているレーザー距離計は従来のモデルより2.5倍性能がアップしており、3~300mも離れた対象物の位置状況を測ることができます。

さらに、今回の「H30」シリーズは、低照度下での撮影モードも強化されています。搭載されているズームカメラと広角カメラは低照度下になると夜間撮影モードに自動で切り替わるため、長時間の撮影で日が暮れてしまっても、そのまま撮影を続行可能です。そして、赤外線ライトによる赤外線効果とNIR補助ライトに対応したズームカメラの夜間撮影モードを活用することで、低照度下や夜間に撮影や捜索、救助活動などをおこなう際に非常に役立つことでしょう。

他にも、ライブビューと高画質録画に対応し、捜索救助ミッションにおける視認性を強化してくれるフルカラーナイトビジョンと白黒ナイトビジョンなど、あらゆるシーンでの活用を実現しているカメラユニットと言えるでしょう。

②「Zenmuse H30T」の赤外線カメラは必見!

「H30T」に搭載されている赤外線カメラも見ていきましょう。こちらは、最大32倍のデジタルズームを備えたカメラで、解像度も静止画で1280×1024ピクセル、動画で1280×1024@30fpsに対応。温度測定は-20℃~1600℃まで測定できる性能を持っており、火災などの現場で消防士のホットスポット検出をサポートしてくれます。

このカメラには3つの赤外線利得モードが搭載されたことで、物体、人物、動物のわずかな温度差を識別可能。さらに、サーマルカメラの解像度は、従来のモデルより性能が4倍アップしており、被写体の認識性能もさらに向上。従来では難しかった遠くにいる動物のモニタリングや撮影、保護に役立つことでしょう。

また、高ズームレベルではUHR(超高解像度)赤外線画像機能が重宝します。これはシームレスに機能がオンになり、赤外線映像とは思えなほどクリアな動画を撮影可能です。

そして、リンクズームを使用するとことで可視光映像とサーマル映像を並べて比較しながら確認することができます。見比べながら確認することで、被写体の位置を判別するのに大きな助けとなることでしょう。

③まとめ

今回はDJIの産業用ドローンに搭載可能な高性能カメラユニット「Zenmuse H30」と「Zenmuse H30T」について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ひとつのカメラユニットで4~5つのカメラが搭載されており、利用シーンに応じてさまざまに使い分けができる便利なカメラユニットとなっており、このカメラユニットがあるだけで、ドローンを活用できるシーンが一気に増えることでしょう。

DJIの産業用ドローンやカメラユニットについては、ぜひドローンステーションを運営しているポラリスエクスポートまでお問い合わせください。



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DJI Zenmuse H30(DJI Care Enterprise Basic)

希望小売価格 ¥403,600(税込: ¥443,960)

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